----- 6月に開催される,1999年度人工知能学会全国大会の御案内をいたします。 ◇◆◇◇------------------------------------------------------◇◇◆◇ ● 1999年度人工知能学会全国大会(第13回) 参加者募集 ● 1999年6月15日(火)〜18日(金) 早稲田大学国際会議場 ◇◇◆◇------------------------------------------------------◇◆◇◇ 1999年度第13回人工知能学会全国大会(JSAI99)は1999年6月15日 (火)から18日(金)にかけて早稲田大学国際会議場(東京・新宿 区西早稲田)で開催されます.今回も,特別講演,招待講演,チュー トリアル,AIレクチャ,研究会特別セッションなど,第一線の研究 者を通して,人工知能の最新動向を知ることができます.また研究 発表には,従来の口頭発表に加えて,「近未来チャレンジ」セッショ ン,実用AI体験ラボ,デジタルポスタなど他の学会には見られない 斬新で多彩な企画がめじろ押しです.興味のある方は是非御参加下さい。 ----------------------------------------------------------------------- 本メールは全国大会のプログラムの概要をお知らせするものです. 以下の全国大会ホームページも合わせて御参照下さい. http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99/ ■■■ New!! オンラインプログラム公開 ■■■ JSAI99 全国大会ホームページ にて,オンラインプログラムをWWW上に用意しました. http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99/prog.html 以下のJSAI99発表スケジュールと合わせ,御利用下さい. http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99/schedule.html ■■■ New!! 大会プログラムの変更連絡 ■■■ プログラムの変更を通知するページを新設いたしました. 人工知能学会誌Vol.14, No.5記載のプログラムから修正のあったも のをお知らせしています. http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99/update.html ■■■ IES 研究会特別セッション A1-2 「知的学習支援システムの構築を目指して」 の時間帯変更について ■■■ 講演時間が 13:00〜15:00 になりました. ----------------------------------------------------------------------- ■■■ホットトピック:無料レセプション■■■ Reception Party/表彰(無料) 6月16日(水) 18:10〜20:00 (D会場) 6月16日(水)18時から,国際会議場3F会議室において無料レセプションを開 催することになりました.無料といっても飲み物やスナックはもちろん用意し ます.形式ばらずに参加者が語り合う場を提供しようとするものですので,ど うぞお気軽にお越しください.また優秀論文などの表彰もこの場で実施いたします. >>>>目次<<<< 1. 特別講演,招待講演,AIレクチャ,パネル 2. 研究会特別セッション 3.チュートリアル(有料) 4.一般発表 5. JSAI99に関するお問い合わせ ====================================================================== ◆◆◆◆ 特別講演,招待講演,AIレクチャ,パネル ◆◆◆◆ ====================================================================== ■特別講演■ 団まりな(大阪市立大学) 6月17日(木) 13:00〜14:30 「生物現象の諸階層構造〜上位階層の新機能はどのようにして生じるのか」  生物は,当然,自然の物質と同じように,階層的に進化・発展したのもであ ろう.しかし,物理や化学の分野に比べて,生物学分野における階層性のイメ ージはおどろくほど貧困である.その理由が,今の私にははっきりと見える. 物質は,生命の段階に突入した時点から,幾つもの階層性を重ね合わせた存在 様式に変わったのである.生物とその営みを理解するためには,個々の事象を 裏付ける階層構造を理解し,着目の機能がどのような階層環境の下に成立して いるものかを見極めなければ,正確な理解には到達しえない.人間の頭脳は, 自らの存在状態であるこのような複雑さの理解が,とても苦手なのである.  階層性の特徴の1つとして,新しい階層の出現にともない,それまでの階層 レベルからは予見し難い,新しい機能の出現がある.この出現には,その直前 の階層レベルに属する単位の持つ機能の,一定のパターンに沿った制限が関係 していると考えられる(団まりな,1996年,「生物の複雑さを読む」,平 凡社,第8章).「知能」も,神経系の複雑化のある時点で初めて出現した新 しい機能の1つであるに違いない.しかし,「知能」は,私のこれまでの研究 対象をはるかに越えた複雑さのレベルに属する現象であり,私の手にあまる. 「知能」と同じように「もの」ではない生物機能の1つに,「生命」がある. 「生命」の出現を例にとって,新機能の出現の様子を考察してみる. ■招待講演■ 井上博允(東京大学) 6月16日(水) 17:15〜18:00 「人工知能およびロボット研究の新展開」 リモートブレインロボット,ヒューマノイド,ペットロボットなど最近の統合 型ロボットシステム技術の発展は,これらをプラットフォームとして使用する ことにより実世界で動く実時間人工知能システムの研究と開発の新しい可能性 を開いた.本講演では,ロボット技術の最近の発達をビデオ等で紹介しつつ, 人工知能およびロボティクス研究に関する新しい展開について考えます. 所真理雄(ソニーコンピュータサイエンス研究所) 6月18日(金) 13:00〜14:30 「大学における研究,企業における研究−情報産業立国をめざして」 ■AIレクチャー■ Renate Fruchter (Stanford University) 6月16日(水) 11:00〜12:00 "Global Teamwork" 田村秀行(MRシステム研究所) 6月16日(水) 16:00〜17:00 「人工現実から複合現実へ−サイバースペースと実世界との関わり」 池内克史(東京大学) 6月17日(木) 10:00〜11:00 「人間行動観察学習システム」 下原勝憲(NTT & ATR) 6月17日(木) 11:00〜12:00 「人工生命と進化システム」 富田勝(慶応大学) 6月17日(木) 16:15〜17:15 「ゲノム情報に基づく細胞の再構築」 寺野隆雄(筑波大学) 6月18日(金) 9:00〜10:00 「社会科学を実験科学に」 橋田浩一(電子総合技術研究所) 6月18日(金) 16:00〜17:00 「インテリジェントコンテンツと知の共有化」 ■パネル■ 6月18日(金) 16:00〜18:00 「人工知能のエンジニアリングへの応用:使いこなしと未来への飛躍」 冨山哲男(東京大学) (司会) 末田直道(東芝) 辻野克彦(三菱電機) 大力修(新日本製鐵) 宮本裕一(川崎重工業) 西田豊明(東京大学) 鷲尾隆(大阪大学) 人工知能技術は現実には産業界において広く使われている技術です.しかし, その過去のイメージのために,あまねく普及し,誰にでも受け入れられている 技術であるとは言い難いでしょう.そこで,本パネルでは産業界におけるユー ザー企業,ベンダー企業,そして研究者の3つの立場を代表するパネリストに よって,人工知能のエンジニアリングにおける応用の現状と,産業界・研究者・ 学会の三者に対する人工知能技術の今後のさらなる普及のための課題について 議論していただきます.なお,本パネルは学会誌五月号の特集記事の執筆者に よる企画となっております. ====================================================================== ◆◆◆◆ 研究会特別セッション ◆◆◆◆ ====================================================================== ■Challenge 研究会特別セッション■ 6月16日(水) 9:00〜10:50 「ロボカップ99世界大会に向けて」 第3回目を迎えるロボカップ99世界大会(ストックホルムにて IJCAI-99 と併催)に向けて,名古屋国際会議場で開催されたロボカッ プジャパンオープン99(5月1,2,3日)の報告を中心に,ロボカップの 新たな活動と研究動向を紹介し,今後の人工知能研究の方向を探り ます. ロボカップジャパンオープン99開催報告 嶋田晋 (中京大)  ロボカップレスキューチャレンジ 田所諭 (神戸大) ロボカップ新リーグ:脚式とヒューマノイドリーグ   北野宏明 (科学技術振興事業団 ERATO 北野共生システムプロジェクト) シミュレーションリーグ新展開 高橋友一 (中部大) パネル討論「ロボカップにおけるAI研究動向」   司会:浅田稔(大阪大学)   討論者:講演者プラスロボカップ競技参加者など ■IES 研究会特別セッション■ 6月16日(水) 13:00〜15:00 「知的学習支援システム構築法の共有を目指して」 システム構築のためのAI基盤技術の解説, 新しいタイプの学習環境 の提案に続いて, 今後の展望を検討するパネル討論を行ないます. 司会:岡本 敏雄(電通大) システム構築のためのAI基盤技術 ============================= 知的学習環境の構成論       大槻 説子(広島市立大) 学習者モデルと教授戦略      竹内 章(九工大) 教育システムのオントロジー    溝口 理一郎(阪大) 新しいタイプの学習環境 ====================== シェアメディア      舟生 日出生(東京理科大) 誤りマイクロワールド       平嶋 宗(九工大) 協調学習エージェント       笠井 俊信(電通大) 指定討論者:池田 満 (大阪大学) 伊藤 紘二(東京理科大) ■CII 研究会特別セッション■ 6月16日(水) 10:40〜12:10,15:00〜16:30 デジタルポスタ :「Cross-Mediaと情報統合−RWC実世界知能技術」 音声,画像,テキスト,動画像 のそれぞれの間を自由にいきかうことによる 情報統合のための,変換手法,学習方式,システムアーキテクチャ,視覚化, User 適応,などについての研究発表を行います. (1)「テキスト検索におけるユーザ適応とその視覚化」:高橋 裕信(RWC)他 (2)「テキスト情報を反映した画像の特徴量抽出手法とその評価」:森 靖英(RWC)他 (3)「マルチモーダル対話モデルの自動作成」:櫻井 茂明(RWC)他 (4)「音声によるテキスト検索について」:伊原 正典(RWC)他 (5)「大語いジェスチャ動画像の検索について」:矢部 博明(RWC)他 (6)「動画像を用いた移動人物のジェスチャのスポッティング認識」:西村 拓一 (RWC)他 (7)「ウェアラブルカメラを用いた高速でロバストな対象物体の3次元復元」:蔵田 武志(電総研)他 (8)「力学系モデルに基づくマルチモーダル対話システムの試作」:向井 理朗(RWC/ シャープ研究室) (9)「手指動作による立体モデルのハンドリング」:杉本 和英(RWC/三洋研究室)他 (10)「複数の全方位画像センサを用いた遠隔監視システム」:山澤 一誠(奈良先端大)他 (11)「手話通訳プロトタイプシステムと手話教育システム」:竹内 勝(RWC/日立研究 室) (12)「動画像からの動き物体の分離と追跡の実時間処理」:興梠 正克(早稲田大) ■ IREX 特別セッション■ 6月17日(木) 9:00〜10:00 「IREX:Information Retrieval and Extraction Exercise」 情報検索、情報抽出の最近の取り組み     −BMIR、NACSIS-collection,IREX−     関根 聡(ニューヨーク大) 神門典子(学術情報センター)     木谷 強(NTTデータ) ■MBI 研究会特別セッション■ 6月17日(木) 17:30〜19:00 パネル討論:「生命理解のためのABC−人工生命(A)分子生物(B)情報(C) の立場から見た生命現象を解明するための方法論について」 パネラ: 小長谷 明彦(北陸先端科学技術大学院大学)(司会) 伊庭斉志(東大) 森 浩禎(奈良先端科学技術大学院大学) 浅井 潔(電子総合技術研究所) 冨田 勝(慶應大学) ■SLUD 研究会特別セッション■ 6月17日(木) 14:45〜16:45 研究発表:「コミュニケーションのリアリティ」 コンピュータとのインタラクション,コミュニケーションの研究では,人間の コミュニケーション,認知のプロセスを研究し,人間らしい振る舞いをするシ ステムの実現がひとつの目標に考えられています.このセッションでは,コミュ ニケーションにおける「リアリティとは何」か,また,「リアリティの必要性」 を中心に,コミュニケーションの問題を議論します. ■FAI/KBS 合同特別セッション■ 6月18日(金) 9:00〜12:00 パネル討論:「知識発見研究の現状と展望」 共通ベンチマークデータを用いた知識発見手法の比較評価と知識発見研究の今 後の展望に関するパネル討論を行います. 司会:鷲尾 隆 (阪大) 講演:共通データからの知識発見 鍾  寧(山口大)   鈴木 英之進 (横浜国大)   津本 周作 (東京医科歯科大)   寺野 隆雄 (筑波大)   山口 高平 (静岡大)   鷲尾 隆 (阪大) 講演:手法の比較と評価   津本 周作 (東京医科歯科大) パネル討論:知識発見研究の方法論と今後の展開   講演者に同じ ====================================================================== ◆◆◆◆ チュートリアル(有料) ◆◆◆◆ 6月15日(火) 10:15〜17:00 ====================================================================== * 3つのトラックが並列に実施されます. * トラック単位でお申込み下さい. * トラックII のセッションII-3 の後半は, 演習形式で行われます.演習に ついては, 先着52名で締め切ります(前半の講義の聴講は,この限りでは ありません) ■第 I トラック:データマイニング〜3つの側面〜■ セッション I-1:  人工知能「機械学習と知識獲得」元田 浩(大阪大学) セッション I-2:  応用「科学的データベースからの知識発見」津本周作 (東京医科歯科大学) セッション I-3:  データベース「大量データ処理の課題」河野浩之(京都大学) ■第 II トラック:知的情報資源■ セッション II-1:  「知的情報ナビゲーションのために」大澤幸生(筑波大学) セッション II-2:  「マルチモーダル情報の検索」岡 隆一(RWC)    セッション II-3:  「XML とJavaによる Web アプリケーション構築」 浦本直彦(日本アイビーエム) 田村健人(日本アイビーエム) ■第 IIIトラック: エンタプライズ組織とAI■ セッション III-1:  「エンタープライズモデルからデジタルエンタープライズへ」永田守男(慶応大学)  「ダイナミックス・バランスと会計情報」 小林啓孝(慶應義塾大学) セッション III-2:  「情報フローと物の流れの記述的分析方法」河野宏和(慶応大学) セッション III-3:  「デジタルエンタープライズを支えるAI関連技術」山口高平(静岡大学) ====================================================================== ◆◆◆◆ 一般発表 ◆◆◆◆ 6月16日(水)〜6月18日(金) ====================================================================== ■近未来チャレンジ■ 今年はまずチャレンジ・テーマを募集し,応募テーマの中から「近未来チャレ ンジ」セッションでの議論によって「5年以内に社会の利益をもたらす」テー マを選びます.選ばれたテーマに関しては,挑戦した成果発表の場を今後の全 国大会にも特別セッションとして設ける予定です. 近未来チャレンジ「データと知識」 5件 6月16日(水)14:30〜17:00 近未来チャレンジ「認知科学とその応用」 5件 6月17日(木)16:30〜19:00 近未来チャレンジ「社会情報システム」 4件 6月18日(金)10:00〜12:00 「近未来チャレンジ」の詳細は以下のホームページを御参照下さい.  http://www.kecl.ntt.co.jp/icl/about/ave/CREEP/CREEP.html ■実用AI体験ラボ■ F会場1階 6月16日(水)〜6月18日(金) AIに関連するシステムを会場に展示し,AIの成果と将来を見学者に知ってもら います. E-01  展示見学を対象としたコミュニティ支援システム     ○角 康之・間瀬健二(ATR知能研) E-02  生涯ディジタルパートナー:連想型個人情報管理システム     西田昌弘・高野未央・堤 豊史・中島 進・上林宏充・ 西郡晃雅(コンピューターコンサルタント),丹治 功・緒方信幸 (エフビクス) 西村昭巨・真崎理人(リヒトシステムズ),河原 達也(京大) 平田高志・西田豊明(奈良先端大) E-03  リアクティブ仮想物理環境におけるアフォーダンスの獲得     ○前田篤彦・杉山公造・小長谷明彦(北陸先端大) E-04  語らい支援システム Community Board 2: 話者、話題、時 間、評判の統合表示     ○松原繁夫・大黒 毅・服部文夫(NTT) E-05  モバイルエージェント・プラットフォーム        粂野文洋(三菱総研) E-06  在宅介護サービス相談システム「佐々衛門」     ○辻野克彦・仲谷美江・永野隆文(三菱電機) 「実用AI体験ラボ」の詳細は以下のホームページを御参照下さい.  http://www.kecl.ntt.co.jp/icl/about/ave/CREEP/exhibition.html ■デジタルポスタ■ 32件 6月16日(水)〜6月18日(金) デジタルポスタは,インターネット接続されたPCやディスプレイといったデジ タル機器を利用してプレゼンテーションおよびデモンストレーションを行なう ことができるポスタ発表です. 6月15日(火) E1−1 デジタルポスタ (1)(特別セッション) (10:40〜12:10)      − Cross-Mediaと情報統合:RWC実世界知能技術− E1−2 デジタルポスタ (2)(特別セッション) (15:00〜16:30)      − Cross-Mediaと情報統合:RWC実世界知能技術− 6月17日(木) E2−1 デジタルポスタ (3)−エージェント− (10:40〜12:10) E2−2 デジタルポスタ (4)−知識ベース− (15:00〜16:30) 6月18日(金) E3−1 デジタルポスタ (5)−検索− (10:40〜12:10) E3−2 デジタルポスタ (6)−ロボット・GA− (15:00〜16:30) ■口頭発表■ 152件 6月16日(水)〜6月18日(金) 通常の口頭発表です. 「近未来チャレンジ」「デジタルポスタ」および「口頭発表」のスケジュールの詳細 は, 以下のホームページを御参照下さい.  http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99/schedule.html ====================================================================== ◆◆◆◆ JSAI99に関するお問い合わせ ◆◆◆◆ ====================================================================== 〒105- 0013 東京都港区浜松町2- 12- 14 第2日化ビル「連企画」気付 「1999年度人工知能学会全国大会事務局」 Tel.03- 3433- 2543 事務局電子メール:ren.associates@ma3.justnet.ne.jp プログラム委員会電子メール:jsai-pc@kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp 全国大会ホームページ: http://www.kdel.info.eng.osaka-cu.ac.jp/~kitamura/JSAI99