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3E4 「学生企画・メンタリング」

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06月01日(Mon) 15:20~17:20 E会場(5F北-中講義室 (593))

修士課程/博士課程の学生から大学・企業の若手研究者に至るまでの幅広い層を対象として,招待講演と学生企画からなるメンタリングセッションを開催します.今年度は『研究の価値・意義の再考』をテーマとし,若手研究者をエンカレッジするための二件の招待講演,および,学生 PC 委員が企画運営する学生企画内でパネルディスカッションを行ないます.

  • 招待講演1:研究と社会の間に何があるか 武田 英明 氏(国立情報学研究所・教授/総合研究大学院大学・教授/特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ・理事長)
    研究者として研究を続けることは自己のためであり,ミッションであり,仕事である.では研究者は研究だけをしていればよいのだろうか.研究者は社会に支えられており,社会とまったく無縁というわけにはいかないだろう.研究者と社会の接点は様々な可能性がある.私は近年,縁あって研究の社会普及を目指した NPO の活動やニコニコ学会参加といった形で社会との接点をつくってきた.本講演ではこの私のささやかな経験を紹介し,研究者と社会との関わりについて議論したい.
  • 招待講演2:大規模並列計算における計算機科学 石野 明 氏(グーグル株式会社 ソフトウェアエンジニア)
    MapReduceをはじめとする大規模並列計算の利用により,大量のデータセットを並列に処理することが可能である.それにより,非常に大規模なデータ解析に基づくブレークスルーがさまざまな分野で起こっている.それでは,充分なCPUとメモリといったリソースを使用することが可能であれば,どのような規模の問題も解くことが可能なのであろうか.実際には,現実的なリソースと時間的な制約のもとでは,それでもなお解くことの難しい問題が存在する.本講演では,そういった問題に対する計算機科学の研究成果の例を紹介したい.
  • 学生企画:今年度の学生企画のテーマは,“研究の価値・意義の再考”です.いわゆる「論文」になる研究だけに価値があるのではなく,「論文化」にはなじまない研究の中にも面白いものがたくさんあるはずです.それらを含めて研究の価値や意義について今一度見つめ直し,それをどの様に外部に発信すべきかを,毎年好評を頂いている招待講演と連動しながら議論していきたいと思います.具体的には,(1)社会の役に立つ新しい事業アイデアなどの「学術的貢献は低いが需要のある研究」,(2)プログラムのチューニング,メモリ管理術などの「論文には書きにくい職人芸」の二テーマに焦点を絞り,招待講演者をパネラーとしてお招きしたパネルディスカッション形式により,参加者の皆様を交えて議論を深めていきたいと考えています.